03-5730-1331

受付時間 9:00〜18:00(土日祝はお休み)

有料職業紹介 許可番号 13-ユ-309036

酪農に資格は必要?役立つ資格8つとヘルパーや家畜人工授精師などの取り方

酪農に資格は必要?役立つ資格8つとヘルパーや家畜人工授精師などの取り方

「酪農に資格は必要?」
「酪農に役立つ資格はある?」

このような疑問をお持ちでないですか。

酪農の仕事につくために、取得しなければいけない特定の資格はありません。しかし、持っていると知識が証明できたり、作業が効率化できたりなど役立つ資格がいくつかあります。

本記事では、酪農の仕事を始める方が持っていると役立つ資格を8つ解説します。

酪農に必要な資格があるかどうか知りたい方が、安心して仕事につけるきっかけになれば幸いです。

酪農に資格は必要ありません

酪農に資格は必要ありません

酪農に、特定の資格は必要ありません。家族経営の農場を引き継ぐ場合や自分で立ち上げる場合など、資格がなくても始められます。

しかし、実際の酪農の仕事には、つぎのような専門的な知識やスキルが必要です。

・動物の飼育管理
・動物の健康管理
・搾乳の仕方や管理
・大型機械の操作方法
・衛生安全管理

これらの知識を高めたり、証明したりするために資格をとるという選択肢があります。関連する資格をとると、業務が効率的になる可能性もあるためおすすめです。

酪農に役立つ8つの資格

酪農に役立つ8つの資格

酪農に役立つ8つの資格はつぎのとおりです。

・大型特殊自動車免許
・フォークリフト運転技能講習
・酪農ヘルパー資格
・家畜人工授精師
・農業機械整備士
・農業経営管理士
・危険物取扱者
・日本農業技術検定

くわしくみてみましょう。

大型特殊自動車免許

大型特殊自動車免許は、酪農の現場で使用するつぎのような大型特殊車両を運転するために必要です。

具体例 使用の理由
トラクター 牧草のかり取りや
畑を耕すときなど
農業全般
ホイール
ローダー
肥料の運搬や飼料の積み込み
マンリフト 高い場所での作業
フォークリフト えさの運搬や管理

大型特殊車両は、酪農に不可欠な機械です。大型特殊車両により、作業効率があがります。さらに、機械で重いものを持ったり、運んだりするため、からだへの負担が減ります。利益の向上につながる可能性もあり役立つでしょう。

フォークリフト運転技能講習

フォークリフト運転技能講習は、現場で安全にフォークリフトを操作するための資格です。どのようなときにフォークリフトを使うかみてみましょう。

・えさの運搬
・牧草の移動
・えさの袋の積み下ろし
・搾乳に必要な物品の運搬
・堆肥の積み上げ
・倉庫の整理整頓
・掃除の作業補助
・トラックの荷下ろし

フォークリフトを使用すると、作業を安全で効率的におこなえるようになります。

フォークリフト技能講習では、安全意識を高めるための指導もあり、事故を防ぎ安全に作業するためにおすすめです。

酪農ヘルパー資格

酪農ヘルパーは、酪農家にかわり、つぎのような日常業務をおこないます。

・搾乳
・掃除
・えさやり
・動物の健康チェック

酪農家が休みをとるときや急用などで作業ができないときに、代わりに作業できます。

酪農ヘルパーの資格は、各地の酪農ヘルパー組織や各自治体の研修プログラムに参加することで取得が可能です。

酪農ヘルパーは、動物の世話や機械の操作など専門的な知識が求められます。そのため、講習をとおし、酪農に関する知識を深めることが大切です。

経験やスキルによって、レベルがわかれており、未経験者でも取得を目指せます。

家畜人工授精師

家畜人工授精師は、牛や豚などの家畜に、人工授精をおこなう専門家です。人工授精は、計画的な繁殖のために欠かせない技術です。

人工授精は、メスの子宮内にオスの精子を注入するため、安全に作業をおこなうスキルが求められます。病気の有無の確認や受精に適した両親を選ぶことも大切な仕事です。

家畜人工授精師の資格があると、酪農場の中での繁殖の管理が可能です。外部の専門家に頼るコストが削減でき、ほかの酪農家からも頼られる存在となるでしょう。

家畜人工授精師は、繁殖にたずさわるため専門的な知識やスキルが必要です。それにくわえ、繁殖は酪農の収益を左右する大切なポイントであり、正確で慎重に対応する能力も求められます。

農業機械整備士

農業機械整備士は、つぎのような農業用機械の「点検」「整備」「修理」をおこなうための資格です。

・トラクター
・コンバイン
・搾乳機器

※コンバイン:収穫や脱穀などで使う機械

資格により、農業機械の性能を理解し、安全に使用するための専門知識やスキルを持っていることが証明されます。

酪農で農業整備士の資格をとるメリットをみてみましょう。

メリット 内容
機械トラブルの
リスク軽減
搾乳機やトラクターなどの機械の故障に迅速に対応
コスト削減 外部業者に依頼せずメンテナンス
効率的な
機械使用
機械の寿命をのばすための適切な整備
知識の活用 新しい機械の導入時や改良時へ応用も可能

定期的な点検により、機械の不具合や劣化などを発見できます。機械の故障により、作業が中断することを防ぐためにも農業機械整備士としての、専門的な知識やスキルが役立ちます。

農業経営管理士

農業経営管理士は、農業経営に必要な知識やスキルを身につけた専門家です。農業を成功させるために、つぎのような分野を学びます。

・経営計画の立案
・資金管理
・マーケティング
・法規制の理解

酪農家が農業経営管理士をとるメリットをみてみましょう。

メリット 内容
経営効率の
向上
経営管理や資金運用を効果的にして利益の向上
補助金や
助成金の活用
効率的な補助金の申請や活用
リスク
マネジメント
天候や景気による市場価格の変動に対応した経営戦略の立案
規模拡大の
サポート
事業展開や、設備投資時に的確な計画の立案

経営管理に関する知識は、効率的に酪農を経営するために役立ちます。

危険物取扱者

危険物取扱者は、燃料や農薬などの危険物を適切に取り扱うための資格です。種類はつぎのとおりです。

・甲種(こうしゅ):すべての危険物の取り扱い可能
・乙種(おつしゅ):指定された危険物のみ取り扱い可能
・丙種(へいしゅ):指定危険物の一部を簡易な条件で取り扱い可能

酪農家が危険物取扱者をとるメリットをみてみましょう。

メリット 内容
安全管理の強化 燃料や薬品を安全に取り扱い、事故のリスクを軽減の軽減
コスト削減 危険物の保管や運搬を外部に頼らず自分で実施
法令遵守 危険物に関する規制を理解し、適切に対応

危険物取扱者の資格があると、危険物を安全に使用・保管することができ、周囲からの信頼の向上も期待できます。

日本農業技術検定

日本農業技術検定は、農業の基礎知識から応用までさまざまなレベルの内容を学べる試験です。

具体的に学べる内容をみてみましょう。

・農作物を育てる方法
・土壌の作り方や管理方法
・病害虫の管理方法
・農業で使う機械の基礎

農業全体の知識を習得できるため、仕事にいかせます。酪農家が、日本農業技術検定をとるメリットをみてみましょう。

メリット 内容
知識の習得 動物の飼育や牧草管理など
安全対策 動物の健康管理のための土壌の改良や害虫対策
スキルの証明 農業に関する知識を証明

資格にはレベルがあるため、つぎの資格取得を目指し、知識やスキルを向上させることができます。

酪農に役立つ資格の取り方

酪農に役立つ資格の取り方をそれぞれみてみましょう。

資格 取り方
大型特殊
自動車免許
・自動車教習所で技能講習を受けて免許試験を受験
・普通自動車免許が必要(AT限定可)
フォークリフト
運転技能講習
・労働局認定の技能講習を受講し取得(学科・実技)
酪農ヘルパー ・地域や協会が実施する講習を受講し取得
家畜人工授精師 ・農林水産大臣の指定する大学または都道府県がおこなう家畜人工授精に関する講習会など受講し、修了試験を受験
・高校卒業程度または実務経験が必要
農業機械整備士 ・農業機械士養成校で所定の課程を修了するか、国家試験に合格
・実務経験や機械関連の学歴が必要
農業経営管理士 ・各都道府県の農業関連機関や団体が実施する研修を受講し、試験を受験
・実務経験や農業経営に関する知識が必要
危険物取扱者 ・国家試験(危険物取扱者試験)を受験し取得
日本農業
技術検定
・指定試験会場で筆記試験を受験

それぞれの自治体や経歴で条件が異なる場合もあるため、詳細は各資格や自治体のホームページで確認してみてください。

酪農をするために知っておくと役立つこと

酪農をするために知っておくと役立つこと

農業をするために知っておくと役立つことを2つ解説します。

・自治体や農業団体主催の研修制度がある
・酪農家になるための補助がある自治体がある

自治体や農業団体主催の研修制度がある

酪農をする人にとって、研修制度は知識やスキルの向上が目指せるためおすすめです。多くの自治体や農業団体では、新規就農者や酪農に興味がある人向けの研修をおこなっています。

研修の具体的な内容はつぎのとおりです。

・農業や酪農の基本的技術
・作物の育て方
・動物の飼育方法
・安全管理/衛生管理
・農業に関する機械の取り扱い方法

教室内での授業だけではなく、実際の農場での研修も含まれることがあり、実践的なスキルを身につけられます。

酪農家になるための補助がある自治体

自治体によって、補助の内容はことなりますが、新規酪農家向けの農地確保や事業を継承するためのサポートをしてくれる場合があります。

酪農関係の仕事につく場合、地域おこし協力隊として就業することを検討するのもおすすめです。

地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域へ移住し、地域の産業やPRに携わり、その地域への定着・定住をはかる取り組みです。任期は1〜3年と自治体により異なります。

自治体からのサポートをみてみましょう。

・引っ越し金の補助
・家賃手当
・車貸し出し
・就業先の紹介

酪農の盛んな地域の場合、酪農関係の仕事に関わる地域おこし協力隊の募集があります。資格を取得するためのサポートが含まれていることもあり、未経験の方でも酪農の仕事が始めやすいのが魅力です。

酪農に必要な資格を知りたい方のよくある質問Q&A

酪農に必要な資格を知りたい方のよくある質問をみてみましょう。

・酪農に必要な免許は?
・牛を飼うにはどんな資格が必要ですか?

酪農に必要な免許は?

酪農に必須な資格はありません。しかし、資格取得により、知識が深められるため経験を積んでいくなかでさまざまな免許の取得を考えることはおすすめです。

大型特殊自動車免許やフォークリフト運転技能講習など、作業を効率化できる免許があると役立ちます。

牛を飼うにはどんな資格が必要ですか?

牛を飼うために必要な資格はありません。しかし、資格があると知識やスキルがあることの証明となり、周囲からの信頼を得やすくなります。

・大型特殊自動車免許
・フォークリフト運転技能講習
・酪農ヘルパー資格
・家畜人工授精師
・農業機械整備士
・農業経営管理士
・危険物取扱者
・日本農業技術検定

このような資格の取得を検討することをおすすめします。

まとめ

酪農に必須の資格はありませんが、資格があると知識やスキルの証明がしやすくなり、地域の人や消費者など外部の人からの信頼を獲得しやすくなるのがメリットです。

資格の取得で、知識を掘り下げて勉強でき、実際の仕事にいかせるでしょう。就職や転職のときにも資格があると、高待遇の案件を見つけやすくなる可能性があります。

当サイトでは、酪農の資格がなくても働ける求人から、資格がいかせる求人まで幅広く取り扱っています。何か希望がありましたら遠慮なくお問い合わせください。

無料!転職サポートに登録

新着求人