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住み込みの仕事は「やめとけ」と言われる理由とは?メリット・デメリットとおすすめの働き方を解説

住み込み仕事の事前対策6選

「住み込みの仕事って本当にお得なの?」
「やめとけって聞くけど実際どうなの?」

中には、そのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

住み込みの仕事は、寮費無料や通勤時間ゼロなどの大きなメリットがある反面、プライベートの制約や退職時のリスクといったデメリットも存在します。

本記事では、住み込みでおこなえる仕事の詳細と住み込みで働くメリット・デメリットを解説します。

住み込みの仕事をおこなうメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った働き方かどうかを判断したい方は、最後までご一読ください。

住み込みの仕事とは

住み込みの仕事は、勤務先や派遣会社が提供する住まいで暮らしながら働くことを指します。

求人サイトでは、「寮完備」「住み込み可」などの条件で数多く募集されており、住居探しの手間を省けるのが特徴です。

家賃無料の職場も多く、敷金礼金などの初期費用も不要なので、貯金が少なくても新生活をスタートできるのが大きなメリットです。

温泉旅館やリゾート施設、工場、マンション管理など職種も豊富で、特にマンション管理では管理対象の一室に住むので通勤時間がほぼゼロです。

地方では深刻な人手不足が進んでいることから、寮付きや社宅完備の求人が増えており、住み込みで働く人材は観光業や農業、介護現場を支える貴重な存在になりつつあります。

住む場所と仕事の両方を得られるだけでなく、人手不足の地域を助けられる社会貢献度の高い仕事といえるでしょう。

住み込みで働ける仕事内容の一例

住み込みで働ける仕事は、さまざまな種類が挙げられます。

以下では、具体的な仕事内容の一例をまとめました。

職種 仕事内容
機械操作 工場・設備内での機械操作
検品・検査 製品の品質管理・不良品の仕分け
加工・組付け 部品の加工や組み立て
ピッキング・
軽作業
倉庫での商品仕分けや梱包
接合・塗装 溶接や塗装など製造工程の一部
寮の管理人 社員寮の清掃・巡回・入居対応
マンションの
管理人
共用部清掃・点検・住民対応
旅館・ホテル
スタッフ
フロント、配膳、客室清掃
パチンコ店 ホール業務や接客、景品交換
農業 野菜や果物の収穫・出荷
介護 高齢者施設での介助や生活支援
新聞配達 各家庭への新聞配布
ドライバー トラックやバスの運転

たとえば、製造業では組立や検品、梱包といった軽作業が中心で、未経験でも挑戦しやすく高時給の案件も多くあります。

観光業ではホテルのフロントやレストランのホール、客室清掃など幅広いポジションがあり、リゾート地で働ける非日常的な環境が魅力です。

運送業では仕分けや配送助手など体力を必要とする仕事が多く、繁忙期は高収入を得やすい傾向にあります。

住み込みで働きたいときは、まずは自分がどのような仕事に就きたいのかを考えましょう。

住み込みの仕事の給与形態

一般的に、住み込みの仕事は3パターンの給与形態に分かれます。

具体的には、以下のとおりです。

給与形態 概要 主な職種/
雇用形態
時給制 稼働時間に応じた報酬制 工場や
派遣バイト
日給制 1日単位の固定報酬制 建設業や
リゾートバイト
月給制 毎月固定給を受け取る報酬制 正社員などの
長期雇用

一般的に、繁忙期には給与が高く設定されていますが、閑散期には金額が下がる場合があります。

なお、住み込みの仕事を正社員として働いた場合の月収相場は約35万円といわれています。

収入の安定を求めるなら月給制、短期間で集中して稼ぎたいなら時給制や日給制の求人を選ぶのがおすすめです。

住み込み住居は主に3パターンに分けられる

住み込み住居は主に3パターンに分けられる

住み込みの住居は、大きく分けて「社員寮」「併設住居」「借り上げ社宅」の3パターンがあり、それぞれ異なったメリットとデメリットが存在します。

自分の生活スタイルに合った住居を選べるかどうかが、住み込み生活を成功させる鍵といえるでしょう。

具体的に解説します。

社員寮

社員寮は、会社が自社で所有している建物を社員に提供する形式です。

社員寮は、次のようなパターンに分けられます。

社有社宅:団地などを一棟借り上げ、社員とその家族が暮らす寮

独身寮:未婚者向けの寮

単身赴任寮:単身赴任者用の寮

多くの場合、同じ会社や部署の人しか住んでいないのでセキュリティ面における安心度が高く、さらに職場までの距離が近いので通勤時間が短くて済むのが一般的です。

一般的に、社員寮は光熱費や寮費が安く抑えられているケースが多いので、経済的な負担を軽減しやすいのもメリットです。

一方で、同僚と常に顔を合わせる環境になるので、プライベートと仕事を切り分けにくいと感じる方もいます。

また、寮によっては門限やルールが設けられていることもあるので、どのようなルールが組まれているかあらかじめ確認しておくと安心です。

併設住居

併設住居は、勤務先の敷地内や隣接する建物に設けられた住まいを指します。社員寮との違いは、勤務地の敷地内に併設されている点です。

ホテルや旅館、リゾート施設、マンション・寮の管理人の仕事、介護施設や児童養護施設などで多く採用される形式で、通勤時間がゼロになるのが最大のメリットです。

勤務後すぐに自室に戻れるので、体力の消耗を防げるだけでなく休憩時間にも自室に戻れる便利さがあります。

ただし、勤務先との距離が近すぎる分、急な呼び出しに対応しなければならないケースがあるなど、仕事とプライベートの切り替えがどうしても難しくなるのがデメリットといえます。

借り上げ社宅

借り上げ社宅とは、会社が外部の不動産会社と契約し、賃貸物件を従業員に提供する仕組みです。

一般的なアパートやマンションとほぼ同じ環境で生活できるので、社員寮や併設住居よりも自由度が高いのが特徴です。

家賃は無料もしくは一部会社が負担するケースが多いので、費用面においてもメリットがあります。

中には、複数の物件候補から住む場所を選べるので、自分のライフスタイルに合った住まいを探しやすいのも魅力です。

一方、間取りや家賃などに制限があることが多く、家賃負担が少ない分だけ給料が低い場合があるのはデメリットです。

また、社外の住人も同じ建物に住んでいる場合があるので、「完全に職場仲間だけの環境」にはならない可能性があるのは注意が必要です。

住み込みの仕事で得られるメリット

住み込みの仕事で得られるメリット

住み込みの仕事には、「生活費を抑えられる」「通勤が不要」といったさまざまなメリットが存在します。

ここでは、代表的なメリットについて解説します。

家賃・光熱費が節約できる

住み込みの仕事のもっとも大きなメリットは、住居にかかる費用を大幅に節約できる点です。

多くの場合、職場が提供する寮や社宅に住むことになり、家賃は無料、あるいは非常に安く設定されています。

家賃だけで毎月数万円の出費を削減でき、光熱費も家賃に含まれていたり、無料または格安で提供されるケースが一般的です。

その分だけ、手元に残るお金が増えるので、節約した分を趣味や旅行などに回しやすくなるでしょう。

通勤時間ゼロでストレスがない

住み込みの仕事は、通勤時間がゼロ、あるいは非常に短いことも大きな魅力です。

一般的には、勤務先の敷地内や徒歩圏内に住むことが多いので、満員電車や交通渋滞でストレスを感じる必要がありません。

朝の時間を有効に使えるだけでなく、通勤疲れを味わうこともないので身体への負担も軽減できます。特に夜勤の仕事に就く方にとっては、睡眠時間を最大限確保できるのも嬉しいポイントです。

特に、日頃から通勤ストレスに悩まされている方や体力を使う仕事に就いている方にとって、通勤疲れがないのは大きなメリットといえるでしょう。

新しい環境や出会いを経験できる

住み込みは必然的に新しい環境で生活するかたちになるので、これまで味わえなかった経験を得られます。

一例として、地方にお住まいの方が都会で働いたり、都会に住んでいる方がリゾート地で働いたりする場合は、日常生活では触れる機会のなかった文化や価値観に触れられます。

新しい環境を通じて、新しい人間関係も生まれやすくなるので、人との出会いを通じて視野を広げられる可能性もあります。

また、不慣れな土地で新生活を始めるにあたって、近所に「どこに何がある」といった情報を、同じ職場の先輩たちから教えてもらえます。

住み込みで働く経験は、自己成長や人間的な幅をさらに広げるきっかけになるでしょう。

職種次第では高収入を実現できる

住み込みの仕事は、職種によっては高収入を狙えるのも大きなメリットです。

たとえば、リゾート地の繁忙期や工場の夜勤では時給が高めに設定されることが多いので、たとえ短期間の勤務であっても効率的に稼げます。

その分だけ仕事量が多かったり体力勝負である可能性はありますが、その分高収入であれば仕事のモチベーションも保ちやすいかもしれません。

高収入であるのに加えて、住み込みである以上生活費を支払う必要もないので、短期間でも貯金しやすいのも大きなメリットといえるでしょう。

家具・家電が完備されている場合がある

多くの住み込み住居には、家具や家電が備え付けられています。

通常なら、引っ越し時に数十万円かかる冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの初期費用をかけずに済むので、引っ越し費用を大幅に減らせます。

生活に必要な設備が整った環境であれば、入居後すぐに働き始められる点も大きなメリットです。

また、家具家電が揃っている住み込みであれば、入居自体もスムーズにおこなえますし、退去する時も必要最低限の物だけをもって引っ越せるのも嬉しいポイントです。

退去して別の場所に引っ越す場合、際に身軽に移動できるのは大きなメリットといえるでしょう。

住み込みの仕事で生じるデメリット

住み込みの仕事で生じるデメリット

住み込みの仕事にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在します。

ここでは、事前に理解しておきたいデメリットについて解説します。

住環境を自由に選べない

住み込みの仕事では、基本的に会社が用意した寮や社宅に住むので、自分の希望に合う物件を自由に選べません。

ワンルームタイプであれば一人暮らしに近い形で生活できますが、必ずしも個室とは限らないですし、中には共有スペースを使う必要があるケースもあります。

建物が古い場合、老朽化が進んでいる場合などもあり、古さや汚さが気になってしまい、ストレスを感じるおそれもあります。

人によっては、居住環境が仕事のモチベーションに影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

住環境はこだわりをもって選びたい人にとっては、大きなデメリットといえるでしょう。

プライベートが制限される

住み込みは共同生活を送る働き方なので、プライベートな時間の確保が難しい傾向にあります。

たとえ個室があったとしても、壁が薄かったり共有スペースでの生活音が気になったりと、完全に自分ひとりで暮らせる環境と比べると、プライベートはどうしても制限されてしまいます。

さらに、施設によっては従業員同士が快適に生活できるように、「家族や知人の立ち入りは禁止」「門限は21時まで」といったルールが定められています。

自由気ままに自分のペースで過ごすのは難しいので、こうした制限がストレスとなってしまい、住み込み生活に馴染めない人も少なくありません。

仕事を辞めると住む場所も失う

大前提として、住み込みの住居はあくまで「仕事をしている間」だけ利用できるものなので、退職すると同時に住居を出ていかなければなりません。

たとえどれだけ気に入った住環境でも、仕事を辞めれば強制的に退去しなければならないですし、それと同時に引っ越し先をイチから探す必要もあります。

この点は、「住み込みの仕事はやめとけ」と言われる理由のひとつであり、住まいと仕事を切り離して考えたい方にとって大きな不安要素になるでしょう。

なお、稀に自分名義の家を借りるサポートをしてくれる会社もあるので、仕事を辞めた後に家を失うのを避けたい方は、そのようなサポートをしてくれる会社を探すのをおすすめします。

人間関係のトラブルが生活に直結する

住み込みでは、職場の同僚と生活空間を共有するので、人間関係のトラブルがどうしても生活に影響しやすい傾向にあります。

以下では、特に発生しやすいトラブルと対処法をまとめました。

発生しやすい
トラブル
対処法
生活リズムの違いによる問題 話し合いで歩み寄り妥協点を探す
共有スペースの使い方の問題 当番制やルールを決めて予防する
些細なことから発展する揉め事 冷静に話し合う、第三者に仲裁を依頼する

住み込みは、職場とプライベートの切り分けがどうしても難しいので、仲良くなりすぎたり、何らかの問題で同僚と揉めたりしたときに、仕事にまで悪影響が及ぶ可能性があるのも悩みどころです。

こういったトラブルを防ぐには、日頃からコミュニケーションを取りつつも距離感を適度に保つようにしながら、万が一問題が起きたときは冷静に話し合う姿勢が求められます。

仕事内容次第では身体に負担がかかる

住み込みの仕事は、業務内容次第では身体に大きな負担がかかる場合があります。

特に工場勤務や運送業といった仕事は、長時間の立ち仕事や重い荷物の運搬などがあるので、身体への負担は避けられませんし、ケガをするリスクもあります。

さらに、仕事によってはシフト制で早朝・夜中の勤務になり、昼夜逆転の生活になる可能性もあるでしょう。

住み込みの仕事にはさまざまなメリットがありますが、無理をして働き続けた結果、身体を壊してしまっては本末転倒です。

そのため、仕事内容を事前に確認したり、負担が大きい場合は相談できる環境を選ぶことが重要です。

住み込みの仕事を選ぶときのポイント

実際に求人を選ぶ際には、住居条件や費用の有無を細かく確認することが重要です。

ここでは、特にチェックしておきたいポイントを紹介します。

個室か相部屋かを確認する

住み込みの求人を探すときには、まず個室か相部屋かをしっかり確認しておく必要があります。

個室であれば自分のプライバシーを守りやすいですし、生活リズムの違いによるストレスを防げます。

相部屋の場合は、話す相手がいるので寂しい思いをするのを避けられますが、同僚と生活を共にするため気を遣う場面が多くなる可能性があります。

場合によっては、生活習慣が異なる人と相部屋になるおそれもあるので、自分がどれくらい共同生活に適応できるかを考えたうえで判断しましょう。

住居内の設備を確認する

住み込み住居に備え付けられている設備は、求人ごとに異なります。

エアコンやキッチン、浴室やシャワーが各部屋にある場合もあれば、トイレや浴室を共同で利用するケースもあります。

特に水回りの設備は生活の快適さに直結するので、個別か共同かを事前に確認しておくことが重要です。

もしも共同利用に抵抗を感じる場合は、必ず設備環境をチェックしておきましょう。

寮費・光熱費・食費の有無を確認する

「寮費無料」と書かれていても、実際には光熱費や食費が自己負担というケースは珍しくありません。

住み込みで働く目的が貯金である人にとっては、こうした条件が収入に大きく影響してきます。

しっかり確認しておかなければ、後になって「光熱費・食費は別途かかるのか…」と気づいて後悔するおそれもあります。

また、信費用は一般的な一人暮らしでも月々5,000円〜10,000円程度かかるので、Wi-Fiが完備されているかも確認しましょう。

光熱費や食費は家計を圧迫する要素のひとつなので、家賃が全額会社負担なのか、一部だけ負担なのか、さらに水道・光熱費が含まれているのか漏れなく確認しておきましょう。

まとめ

住み込みの仕事は、家賃や光熱費を節約でき、通勤時間がほぼ不要になるなど短期で貯金を増やしやすい点が大きな魅力です。

職種によっては高収入も狙え、家具・家電付き住居が用意される場合もあるのも嬉しいポイントです。

ただし、住環境を自由に選べない、プライバシーが制限されやすい、退職と同時に住居を失うリスクなどのデメリットがあるのも事実です。

住み込みの仕事に挑戦するときは、メリットとデメリットを比較したうえで自分に合った働き方かを見極めましょう。

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