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調教師の年収は約551万円!?馬に関わる仕事の内容や給料を比較!

調教師の年収は約551万円!?馬に関わる仕事の内容や給料を比較!

「調教師の年収ってどれくらい?」
「馬に関わる仕事と調教師の違いは?」

調教師を目指す人は、こうした疑問をもっているのではないでしょうか。

調教師の年収は約551万円と、一般の職業に比べて高い水準にあり、その分馬に対する豊富な知識や、レースで勝てる馬の育成技術がもとめられます。この記事では、調教師の年収やほかの馬に関わる職業との給与比較にくわえ、調教師の仕事についても紹介します。

調教師の平均年収は約551万円

調教師の平均年収(平均年齢41.6歳)は約551万円です。

40〜45歳の一般職の平均年収は約338万円であるため、約213万円高い年収です。

・調教師の年収の内訳
・調教師と厩舎スタッフ(厩務員、調教助手)の年収の違い

上記について、くわしく解説します。

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省
参考:令和5年賃金構造基本統計調査速報|厚生労働省

調教師の年収の内訳

調教師の年収の内訳は、基本給と各種手当です。おもな手当は以下のとおりです。

・調教手当
・深夜手当
・日直手当

これらにくわえ、馬主から毎月支払われる預託金(よたくきん)も重要な収入源です。

預託金は馬を管理するために馬主から支払われる費用であり、1頭あたり毎月約70万円です。

これらは馬の飼育や訓練、厩舎での管理費用にあてられます。

また、調教師はレースの賞金の10%を報酬として受け取ります。これは調教師にとって大きな収入源であり、賞レースで活躍する馬を育てることで、さらに高収入を得るチャンスが広がるでしょう。

参考:馬主活動に伴う収入・支出:馬主になるには|JRA

調教師と厩舎スタッフ(厩務員、調教助手)の年収の違い

調教師と厩舎スタッフの年収を以下にまとめました。

職種 平均年収
調教師 551万4,000円
厩務員や調教助手(調馬師) 374万3,900円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

厩舎スタッフの平均年収は約374万円で、調教師の年収と比べるとその差は約177万円です。

調教師は厩舎の責任者として馬の管理や訓練、スタッフの指導、運営といった知識と技術をもとめられるため、年収は高くなる傾向です。

調教師がより高収入を得る3つの方法

調教師がより高収入を得る3つの方法

調教師が高い年収を得るための具体的な方法は、以下のとおりです。

・調教師としてキャリアを積む
・厩舎を運営する
・競馬学校の講師をつとめる

それぞれ解説します。

調教師としてキャリアを積む

調教師としてキャリアを積み上げ調教技術が向上すると、結果的に高収入になります。

というのも、すぐれた調教技術があると評価されることで、馬主からの依頼が増え、より優秀な馬を預かるチャンスが増えるためです。

たとえば、日本中央競馬会が主催するJRA賞に選出されることを目標にするとよいでしょう。JRA賞には調教師部門があり、以下を受賞することで信頼性を高められます。

・最多勝利調教師
・最高勝率調教師
・最多賞金獲得調教師
・優秀技術調教師

これらを受賞すると調教師としての信頼性が高まり、新規の依頼や利用をリピートする馬主が増えることが見込まれます。

預かる馬が増えると、馬主から支払われる預託金も増加し、結果として高収入を得られるでしょう。

参考:「2023年度JRA賞」調教師・騎手部門の受賞者決定|JRA

厩舎を運営する

自分で厩舎を運営することも、調教師が高い年収を得られる方法のひとつです。

厩舎の運営では、以下の方法で収益をあげられます。

・多くの調教馬を受け入れる
・馬の成績を向上させる
・優れたスタッフの雇用により馬のコンディションを高める
・自家生産馬を育て厩舎のブランド力を高める

これらを実現するには、調教師として培ってきた経験と高い技術力が不可欠です。

自分のノウハウを厩舎スタッフに指導し、馬主が信頼して馬を預けられるような厩舎の運営が、年収の向上につながります。

競馬学校の講師をつとめる

調教師の実績が残せれば、競馬学校の講師としても活動できる可能性があります。

令和3年における競馬学校の講師の平均年収は約907万円であり、調教師の平均年収より約323万高いです。

講師として活動することは、調教師として培った技術や知識を次世代に伝える貴重な機会です。収入面だけでなく、キャリアの新たな方向性としても魅力的な選択肢でしょう。

参考:日本中央競馬会(5010405002453)の役職員の報酬・給与等について|日本中央競馬会
参考:令和3年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

調教師とは|厩務員と調教助手との違いを解説

調教師とは

調教師は、馬がレースでよい成績を残せるように、馬の訓練をしたり世話をしたりする専門家です。馬の管理方法やレースのスケジュールについて馬主と相談する役割もあります。馬主とのよい関係性を保つために、コミュニケーション能力も必要です。

以下に調教師と厩舎スタッフの仕事内容や役割の違いをまとめました。

職種 仕事内容・役割
調教師 馬のもつ能力を最大限発揮させるために、訓練のプログラムやレースのスケジュールを組む
厩務員 調教師の指示にもとづくエサやりや手入れなど、馬の基本的な世話や健康管理をする
調教助手 調教師に代わって馬の調教を指示したり、調教師の不在時には代理で調教全般を担当する

馬の世話をしながら調教助手を兼任することもある

参考:競馬調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート
参考:JRA厩舎スタッフのキャリアアップ | 一般社団法人日本調教師会

調教師と厩務員、調教助手はどれも馬の成長と健康を支える大切な存在です。

調教師に向いている人の特徴5つ

調教師に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

・馬に愛情を持って関われる
・忍耐力がある
・細かい変化に気づける
・高いコミュニケーション能力を持っている
・体力や精神力がある

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 馬に愛情を持って関われる

調教師は、毎日馬と密接に関わる仕事です。

馬への深い愛情と情熱があれば、健康状態や性格に合わせた訓練やケアをおこなえ、馬との信頼関係を築けます。この信頼関係こそが、馬のポテンシャルを最大限に引き出すカギとなるでしょう。

2. 忍耐力がある

忍耐力がある人も調教師に向いています。

馬の訓練の効果があらわれるには時間がかかります。そのため、長期的な目標に向かって辛抱強く取り組む忍耐力がもとめられます。

調教師として成功するためには、馬の成長を焦らずじっくりと見守る姿勢が必要です。

3. 細かい変化に気づける 200

馬の体調や行動の細かい変化を敏感に察知できる観察力が、調教師には重要です。

たとえば、以下にあげる馬の異常を早く見つけることで、重症化や深刻な問題を防げます。

・歩き方のわずかな違い
・食欲の変化
・行動の異常
・機嫌

馬の健康やパフォーマンスを維持するためには、少しの変化も見逃さず、迅速に対処できる能力が必要です。

4. 高いコミュニケーション能力をもっている

調教師に適している人は、高いコミュニケーション能力をもっています。

馬のコンディションを整え能力を引き出すためには、チームの協力が不可欠です。ここでの調教師の役割として、スタッフや馬主とコミュニケーションを取り、チームをまとめることがあげられます。

また、馬主やスタッフとの信頼関係を築き、必要な情報を適切に共有する能力ももとめられます。

5. 体力や精神力がある

調教師には体力と精神力が欠かせません。

天候に関係なく早朝から夕方まで馬の訓練や世話をおこなうため、体力が必要です。また、馬の成績や健康に責任を負うプレッシャーに負けない強い精神力も大事です。

困難な状況でも冷静に対処し、つぎのステップを考える力がもとめられます。

調教師の仕事内容

調教師のおもな仕事内容は、以下のとおりです。

・馬主との契約・管理
・馬の訓練や世話
・馬をレースに出すための準備
・厩舎(馬の管理施設)で働くスタッフの管理
・騎手の育成

それぞれの内容を見ていきましょう。

参考:調教師の業務 | 一般社団法人日本調教師会

馬主との契約・管理業務

調教師は、馬主と契約を結び(預託契約)、預かった馬を管理します。

預託契約とは、調教師が運営する厩舎で馬を管理するときに馬主と結ぶ契約のことです。この契約は、馬の体調や健康状態を確認したうえで交わされます。

契約後は、馬の状況を定期的に馬主に報告し、適切なケアや訓練をおこないます。また、新たな馬主との契約を増やすために、営業活動をおこなうことも重要な仕事です。

参考:調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート

馬の訓練や世話

調教師にとって、日々の馬の訓練や世話は、レースでの成功を左右する重要な要素です。

馬の体調や性格を把握し、それにもとづいて効果的な訓練のプログラムを立てます。また、日常の世話を通じて馬の健康を維持しながら、その日の馬のコンディションで運動の内容や強度を調整しなければなりません。

厩舎スタッフと連携し、レースで最高のパフォーマンスを発揮できるように身体的なケアだけでなく、心理的なケアももとめられる仕事です。

参考:調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート

馬をレースに出すための準備

調教師の仕事には、馬をレースに出すための準備もあります。

レースに向けて、馬の体調や調教の進捗を確認したり、訓練の調整や体調チェックをおこなったりして、最良の状態でレースに臨むための準備を整えます。また、騎手と勝つための戦略を練ることも、調教師の大切な役割です。

参考:調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート

厩舎(馬の管理施設)で働くスタッフの管理

調教師は、厩舎で働くスタッフの雇用や育成、労務の管理などをおこないます。

厩舎で働くおもなスタッフは、以下のとおりです。

・厩務員
・調教助手
・騎手
・獣医師

調教師はスタッフと密に連携をとり、効率的に仕事を進められる環境を整えます。スタッフの個々のスキルを活用して、馬のパフォーマンスを最大限に引き出せるための最適なチーム運営が、調教師にもとめられます。

参考:調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート

騎手の育成

調教師の重要な役割のひとつは、騎手の育成です。

新人騎手に対しては、個性や能力に合わせた指導をおこない、レースで結果を残せるようサポートします。騎手には馬の扱い方だけでなく、レース戦略や騎乗技術ももとめられるため、実践的な経験を積ませることで、騎手も成長します。騎手の成長は、厩舎全体の成績にも影響をおよぼすため、調教師の育成能力が試されるでしょう。

参考:調教師とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい? | 職業ルート

調教師になるための2つのルート

調教師になるための2つのルート

調教師になるには、以下の2つのルートがあります。

・JRA(日本中央競馬会)の調教師を目指す
・NAR(地方競馬全国協会)の調教師を目指す

JRAの調教師になるには、競馬学校への入学が必須で、厩舎での実務経験を積んで基礎知識や技術を身につけます。一方、NARの調教師になる場合は、競馬学校への入学は必要ありません。ただし、地方競馬教養センターで3週間の研修を受ける必要があります。

どちらの道を選んだとしても、調教師になるには厩舎での実務経験が不可欠です。経験を積んだ後に、JRAやNARが主催する調教師試験に合格すれば、調教師の資格を取得できます。

ただし、試験を受けるためには28歳以上であることが必要です。そのため、高校や中学を卒業してすぐには資格を取得できない点に注意が必要です。

参考:中卒、高卒から競馬調教師になるには?|Vcareer(ブイキャリア)

調教師の年収に関するよくある質問

調教師の年収に関するよくある質問にお答えします。

調教師の年収は地域によって違いがありますか?

調教師の年収は、地域によって違いがあります。とくに競馬が盛んな地域では、調教師の需要が高く、年収も高くなる傾向です。

たとえば、日本中央競馬会(JRA)に所属する調教師は、厩舎の運営やレース賞金により、年収が高くなります。一方、地方競馬全国協会(NAR)では、レースの数や馬の価値が異なるため、年収に差が出ることがあります。

調教師の年収は、働く地域よりも調教師の実績や担当する馬の質、厩舎の規模が影響することを覚えておきましょう。

参考:気になる!競馬調教師の給料、年収を紹介|Vcareer(ブイキャリア)

馬に関わる仕事は未経験でもなれますか?

未経験でも資格を取得すれば、馬に関わる仕事(調教師や厩務員、調教助手)に就くことは可能です。ただし、調教師になるには、調教師試験に合格しなければならず、その受験資格として厩務員や調教助手などの実務経験がもとめられます。

また、厩務員や調教助手になるには、競馬学校や地方競馬教養センターでの専門的な学習が必須です。そのため、資格を取得していれば未経験でも馬に関わる仕事に就けますが、資格がない場合は準備に時間がかかることを覚えておきましょう。

調教師の年収とキャリアを理解して将来の展望を描こう

一般職や厩舎スタッフと比べると、調教師の年収は高い傾向です。

これは、馬の世話や調教だけでなく、厩舎の経営を任される責任が大きいためです。調教師として成功するためには、馬への深い愛情をもちながら、常に新しい知識を学び続ける姿勢がもとめられます。

この記事の情報が、調教師というキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。

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