農業を副業にできる？兼業農家がおすすめの5つの理由と始めるの注意点

「農業を副業にしてみたい」
「会社員をしながらでも農業はできるの？」

このように安定した収入を確保しながら、農業を始めたいとお考えではありませんか。

副業で農業することは可能です。しかし、注意しなければいけないポイントもあります。本記事では、農業を副業で始めるときの注意点や兼業農家がおすすめな理由5つなどを詳しく解説します。

農業を副業で始めたい方が行動するきっかけになれば幸いです。

農業を副業で始めることは可能です

農業を副業で始めることは可能です。ただし、始める前に確認しておいた方がいいポイントがいくつかあります。

まず、本業の就業規定を確認しましょう。副業が全面的に禁止されている場合には、就業規則の違反となります。どうしても副業が必要な場合には直接、会社に相談してみてください。

副業が許可されている職場でも「副業届」の提出が必要なケースもあります。必要な手続きをせずに副業をした場合、後から会社に知られトラブルに発展する恐れもあるため、必要な手続きは事前に済ませておきましょう。

副業によって本業に支障がでないよう、副業にあてる作業時間や休息のタイミングなどスケジュール管理も重要です。

副業による所得が年間20万円を超えた場合は、確定申告が必要であるため、忘れずにおこなう必要があります。

農業を副業（兼業農家）にするのがおすすめな5つの理由

農業を副業にするのがおすすめな理由を5つ解説します。

• 自給自足のような生活ができる
• 自然に触れ合える
• 収入を得られる
• 社会貢献ができる
• ビジネスとして確立できる可能性がある

それぞれみてみましょう。

自給自足のような生活ができる

農業を副業として始めると、自給自足のような生活ができます。自分が作った野菜や果物が食卓に並ぶのは、安心・安全な食生活につながります。

一般的にスーパーで売られている野菜や果物は、農薬や化学肥料が使われていることが多いですが、無農薬や有機栽培にもチャレンジできるのも自分で栽培する強みです。

自分で農作物を育てると、その時期の旬な食材を新鮮な状態で楽しめるでしょう。

農業を副業にすると、自分で作ったものを食卓に並べることができ、食費をおさえることもできるためおすすめです。

自然に触れ合える

農業を副業にすると、自然に触れ合える機会が増えます。都市部の生活では感じにくい四季の移り変わりや自然のサイクルが身近になるのは農作業をするメリットです。

春には新芽や花が咲き、夏には野菜や果物が成長します。秋には収穫の時期をむかえ、冬は土を休ませるという1年のサイクルを感じられるでしょう。

子供と一緒に農作業をおこなう場合、食べ物が食卓に並ぶまでの過程を一緒に体験でき、農業は食育の観点でも魅力的です。

農業は体を動かす作業も多く、運動不足の解消にも役立ちます。農都市部の騒がしい環境から離れ、自然の中で体を動かしながらの作業は、日頃の疲れをリフレッシュする効果が期待でき魅力です。

収入を得られる

農業を副業にすると、自分で育てた野菜や果物を販売して収入を得られる可能性があります。

旬の野菜や果物は需要が高いため、市場価格よりも高値で販売できる場合もあります。農作物を使ったジャムや漬物などの加工品にしても販売できるのです。 することが可能です。

農業を通し、ビジネスチャンスが広がるかもしれません。農業を通し、地域の人とのつながりができると、近隣の飲食店と契約を結んだり、地域のイベントに出店したりすることもできるからです。

SNSを通し、農業を発信したり、直接販売したりするケースもあり、収入を得る方法はさまざまです。

社会貢献ができる

農業を副業にすると社会貢献ができるというメリットがあります。例えば、後継者不足や農家の高齢化が課題となっている地域では、農業を始めることで人手不足が解消されるでしょう。

繁忙期や収穫期に労働力を提供できるのは、地域の農業を支えるために重要です。農業を通し、地域のイベントに参加したり、農作物の加工品を作ったりなど地域を活性化できます。。

副業で農業をすると、地域の活性化や人手不足が解消され、社会貢献につながります。

ビジネスとして確立できる可能性がある

農業を副業として始めると、将来的にビジネスとして確立できるチャンスがあります。農業を本業にしたり、農業を中心に新たな事業を展開できるかもしれません。

例えば、収穫した農作物をスーパーや飲食店に販売すると安定した収益につながります。無農薬や有機栽培にこだわった農作物は市場価値が高いケースもあり、定期的な収入の確保が見込めるでしょう。

農業体験や収穫体験などのイベントを開催することもできます。子供向けの食育イベントや農業体験ツアーは農業の魅力を消費者に伝えるいい機会です。

SNSを通して、農作物を販売する方法もあります。「生産者の顔が見える」商品は、消費者にとって安心感につながります。

農業は、地元の農家や販売業者など地域のネットワークも大切です。副業から始め、地域のネットワークを築いて事業展開していくと、副業にとどまらずビジネスとして展開できる可能性があります。

農業を副業でするときのデメリット

農業を副業でするときのデメリットは次の通りです。

• 初期投資が必要になる
• 作物が不作なときがある
• 収益を得るまでに時間がかかる

それぞれ解説します。

初期投資が必要になる

農業を副業として始める場合、初期投資が必要になる恐れがあります。具体例をみてみましょう。

農地を借りるのにも費用がかかります。その他、農業をするのに必要な作業着や手袋などの装着品も必要です。

初期投資が回収できるまでに時間がかかる恐れがあるため、地域の助成金や使える制度がないか確認してみましょう。

作物が不作なときがある

農業では、天候不良や病害虫により作物が不作になるリスクがあります。特に、副業の場合、作物の収穫が本業のスケジュールに左右されたり、気象条件に合わせた作業ができなかったりして安定した収入を得るのが難しくなるかもしれません。

農作物が不作になる原因の具体例をみてみましょう。

• 日照不足
• 低温
• 病害虫
• 台風/長雨
• 風害
• 土壌の養分不足
• 水はけの悪さ
• pHのバランス

「天候不良」「病害虫による被害」「土壌の問題」など、さまざまな要因が作物の収穫量に影響を与えます。

天候や病害虫は、農業の技術や努力でコントロールすることが難しく、ビニールハウスや農薬の活用など対策が必要です。

収益を得るまでに時間がかかる

農業を副業として始める場合、収益を得るまでに時間がかかるのがデメリットです。農作物は成長までに時間がかかるため、栽培を始めてから収穫し、収益を得るまでに数ヶ月〜数年かかるケースも珍しくありません。

作物が順調に育っても、次のような理由で収益につながるとは限らないのも農業の難しい点です。

• 作物が多く収穫できた結果の市場価格の低下
• サイズや形が規格に合わないことによる販売価格の低下

最初から高い収益を期待するのは難しいかもしれないため、収益化までの時間やコストを把握し、計画的に進めることが大切です。

初期投資やランニングコストを考えて、長期的な視点で計画を立てましょう。

農業を副業で始める前に確認したいポイント

農業を副業で始める前に確認したいポイントは次の通りです。

• 会社の就業規程
• 活用できる補助金の有無
• 労働時間やスケジュール
• 収益化の方法
• 農作業のスキルや知識

詳しくみてみましょう。

会社の就業規程

農業を副業として始める前に確認したいのが、勤務先の就業規定です。会社によって、副業が許可されてない場合や、一定の条件でしか副業ができない場合などがあります。

事前に就業規定を確認し、ルール違反にならないようにするのが重要です。確認のポイントは次の通りです。

副業で収入が出た場合に、会社に報告の義務があるかどうかも事前に確認しておきましょ

う。副業を始める前に、会社の就業規定を確認し、トラブルを避けることが大切です。

活用できる補助金の有無

農業を副業として始める場合、補助金や助成金の活用で初期投資や運営コストを軽減できるかもしれません。国や自治体をはじめ、JA（農業協同組合）など農業関連の補助金や助成の具体例をみてみましょう。

• 新規就農者対象の補助金
• 農業指導や研修に参加するための助成金
• 農機具購入費やビニールハウス建設費用の補助金
• 農地取得にかかる費用の補助
• トラクターや耕運機の購入補助
• ビニールハウスや温室の設営補助

補助金や助成金の活用で初期投資をおさえられます。補助金や助成金はお住まいの地域やご自身の状況により異なるため、詳しくは農業を始めたい市区町村に問い合わせてみることをおすすめします。

労働時間やスケジュール

農業を副業として始める場合、労働時間やスケジュール管理が重要です。具体例をみてみましょう。

• 毎日の水やりや手入れがいらない農作物を選ぶ
• 収穫期や繁忙期に仕事の休みを調整する
• 人手が必要なときのサポート体制を考える

平日に仕事で週末しか対応できない場合は、平日の畑の管理を外部に委託したり、家族や知人に手伝ってもらったりするなど対策が欠かせません。

繁忙期や収穫期が重なったり、天候によって作業が予定通り進まなかったりなどスケジュール通りに進まないことも予測されるため、余裕を持った計画が大切です。

最初から大規模な農業を始めると本業とのバランスが取りにくくなるため、最初は小規模からスタートして労働時間やスケジュールの管理をしてみましょう。

収益化の方法

副業で農業を始める場合、農作物をどのように販売するかが収益化において重要です。直売所やマルシェなどの販売ルートを確保しておくと、収穫した農作物を効率的に出荷できます。

農作物の見た目がそろってなかったり、傷ついていたりすると販売できないケースもあるため、ジャムや漬物など加工品として販売できるかどうかも事前に確認しましょう。

加工品を販売する場合には、保健所の許可や衛生管理の知識が必要になるため、事前に必要な手続きを保健所に問い合わせてみてください。

農作業のスキルや知識

農業を副業で始める場合、基礎的な農作業のスキルが求められます。作物の種類によって栽培方法が異なったり、土壌や農薬などの知識が必要になったりするからです。

栽培や収穫など農作業のスキルに不安がある場合は農業体験や短期の研修に参加して経験を積むのもいいでしょう。

実際の農家で働いてみると、直接指導が受けられるためスキルを獲得するためにおすすめです。

まとめ

副業で農業をするのは可能です。自給自足の生活や自然との触れ合い、収入の機会などメリットがあります。地域とのつながりが持て、地域貢献にも役立ちます。

その一方で初期投資や収益化まで時間がかかるなどのデメリットもあり対策が必要です。

副業で農業を始める前に、就業規定や補助金の有無などを確認しましょう。販売ルートや農作物の管理など余裕を持ったスケジュール管理が副業で農業を成功させるためには大切です。

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